鉄子物語2(さぶろーぐったりの初日)こども店長

購入した晩にパピヨンの子犬は「鉄」と名づけた。
私が昔可愛がって飼っていた柴犬の名前。

「鉄」と呼んでみる。
まだ名はわからないだろうが
ちらっと見上げるつぶらな瞳が本当にかわいらしい。


そしてはじめて一緒に過ごす夜がやってきた。
ペットショップの店員にしつけのために「一緒にお布団で寝ないで下さい」と言われた。
「初日の夜が大事です。心を鬼にして」とも。


そこで、寂しくないように新しく購入したケージを私のベッドの側に並べておいた。
しかし!その日は1晩中くんくん鳴き続けた。
娘が自宅に戻るとき、「母親の心臓の音に似てるから」とかいって
目覚まし時計をタオルで包んでケージに入れていったが何の効果もない。


私は気になって結局、一睡もできなかった。
翌朝ケージから飛び出た鉄は私の膝に飛び込んできて甘えて離れない。
この感触に感動する。



そして朝おきて最初のご飯をショップで教えられたとおり
固形フードをお湯でふやかして与える。
が、またこれを全く食べないのだ。


昔、犬を飼っていた頃は残り飯に味噌汁をかけてやっていたのだが
この時代は犬に良い食べ物を与えなければならないのだ。
擂り鉢でフードを擦ってやったり、娘に美味しそうな缶詰を買って来てもらったりして
なんとか、食べさせる。


腹がすけば食うだろうと思っていたが、そううまくは行かなかった。

今思えば、生後50日くらいの子犬で母親から引き離されたばかり。
まだおっぱいが恋しかったんだろう。しきりに私の指をかじっていた。


その次の日も、夜中までクンクン言っていたが、朝方から、静かに眠ってくれた。

フードも少しずつ食べるようになった。

ケージから出すと、かってにあちこち歩き回って一人遊びをしている。
しかし、まだ、この頃はあちこち、おしっこもうんこもし放題。
1日中、掃除をしていた。
子犬ってこんなに大変だったのかと、思わずため息。
しかし、あのつぶらな瞳で見つめられるとすべてが許された。


しかし、家に着てから10日目になんだかぐったりしている。
どうしたんだーーー!!!全く不安で何も手がつかない。
病院に連れて行くと「風邪です」との診断。


何だか、人間の新生児を育てている気分だ。
この時期は、まだ免疫が無いので散歩にも出ていない。
家の中だけで過ごす日々。


私は外出もままならず娘が毎日様子を見に来てくれるのを
ひたすら鉄と一緒に待っていた。


そして、風邪も治った頃から、いきなり酷い噛み癖の出た鉄に悩まされる日がやってくる。
あの頃を思い出すと今は笑い話だけど、当時は真剣に悩んだ。



また、明日に続く。

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鉄子のこどもワンコ店長の巻き
鉄子のファンの方より手作りネクタイが届きました!
それで今日は「こども店長」です!


↓これを見てから、写真を見ていただくといいかもしれません。
こども店長」の歌を歌いながらお楽しみください。














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