日南徒歩旅行(パピヨン鉄子のパソコン・影の姿)

60年近く前、20歳だった私は秋の連休に天然記念物の馬を見に行くことにした。
親友の福島君と共に日南海岸の下半分を歩いて行く6日くらいの旅。
交通機関は無く、全くの歩きである。


福島君の実家が飫肥(おび)にあり
飫肥杉(樹齢300年)を伐採するというので、見に行く。
樹齢300年の飫肥杉の幹は我々4人で抱えるほどの太さで壮大であり
その様な杉の木が、たくさんあった。


(日南飫肥杉)


日南市は、昔、油津とも大堂津という名で港であり飫肥杉は
木造船に使用されていた。
丁度船の腹の背骨にあたる場所(弁甲材)として
この杉が一番良い材料とされているのだ。
見るからに立派な杉だった。

山を降りて、福島君の実家に泊まって、翌朝また日南海岸を徒歩旅行。


途中で築島という小島へ渡る。
400メートルぐらいの海で、こちらで「おーぃ」と呼ぶと迎えに来る。
島はほとんどが岩で名所は無いが深い井戸がある。
島の人たちが言うには米国に届くぐらい深いと言うことだった。

風が強くなると、海が渡れなくなるので、島の人に言われて急いで帰った。
帰りの船から陸地へ上がるときに滑らないように、足半(あしなか)を履かされた。


それから少し行くと、幸島が見える。

http://osaka.yomiuri.co.jp/hajimari/hj90127a.htm
幸島は京大が猿を餌付けし霊長類研究施設を設けた所で、
猿が餌の芋を洗って食べるようになったのがこの島だと言われている。
今も猿がたくさんいて観光地になっている。

海岸の近くの農家の庭にモンキーバナナがなっていて、
それをもらって帰り、まだ青かったので道中持ち歩き
下宿についた頃、熟れたものを食べた。とてもおいしかった。

幸島に行ったその晩の泊まりは公民館だった。
青年団が筵(むしろ)を貸してくれ、飯ごうで飯を炊いて食べた。


福島君は四郎といい、私は三郎であった。
この親友は実は20年位前に亡くなり今はもういない。



日南徒歩旅行は明日も続く。

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